「社会貢献って、もっと身近でいい」- 二枚目の名刺メンバー トークセッション

二枚目の名刺で活動している若手3名による、トークセッション。
二枚目の名刺に参加したきっかけや具体的な活動内容、
活動に参加したことによって得られたことを中心にディスカッションしていただきました。
※2025年7月27日(日)にオンラインで実施いたしました、
『第38回二枚目の名刺ってなんなん?』のトークセッションを記事にしております
二枚目の名刺 サポートプロジェクトデザイナー
2016年特別区に入区し、現在に至るまで地域振興や環境分野に従事。異動をきっかけに自分のキャリアを見つめ直し、2022年より国際協力NPOにプロボノとして参画し、2023年にやさしい日本語カフェを主催。社会課題の解決や公務員の複業に関心を持ち、2022年にNPO法人二枚目の名刺に加入後、サポートプロジェクトデザイナーとして国際協力や若者・保護犬支援などのNPO支援に伴走している。
二枚目の名刺 事務局
新卒でITコンサルティング会社に入社。首都圏で金融コンサルティング業務に従事。24年より印刷会社で推し活マーケティング業務に従事。また、株式会社ZAUNTEDでホラークリエイターとしても活動。7月から埼玉長瀞でお化け屋敷開催中。新潟で関係人口PJ参加時に二枚目の名刺の存在を知りビジョンに共感し参加。現在、学生向け取り組みに従事している。
二枚目の名刺 サポートプロジェクトデザイナー
中高一貫校で理科教員として9年勤務し、現在は探究の授業設計や教育旅行プログラムの開発を通じて、生徒の価値変容と行動変容に取り組んでいます。各地で活躍する地域人財との出会いは、私にとっての越境学習そのものです。2019年にSDGsカードゲームのファシリテーター資格を取得して以来、学びを共につくるプログラム設計と対話の場づくりをライフワークにしています。
まずは、簡単に自己紹介をお願いします
いぶき:本業は地方公務員です。二枚目の名刺では、サポートプロジェクトデザイナー(以下、SPJデザイナー)を担当しています。
もとき:本業はホラーコンテンツクリエイター・飲食業のマーケティングをしています。二枚目の名刺では、事務局でインターンプロジェクトのリーダーを担当しています。
きり:本業は中学・高校の理科教諭です。二枚目の名刺では、SPJデザイナーを担当しています。
最初に社会貢献活動に取り組もうとしたきっかけを教えてください
いぶき:大学時代のゼミで「多文化共生」について学び、興味を持つようになりました。本格的に活動を始めたのは、社会人になって国際協力活動をサポートしているNPOに参加するようになってからです。
きり:私の場合は、「学校以外の社会とつながりたかった」という私自身の希望と、高校の教科に「総合的な探究の時間」が新設され、この教科を学ぶにあたっては学校外の社会とのつながりが不可欠と考えたためです。
もとき:私は、会社の先輩に誘われて、新潟市にある飲食店経営のお手伝いをするプロジェクトに参加したことがきっかけです。このプロジェクトは、二枚目の名刺の活動と同じように、さまざまな年齢・職業・バックグラウンドを持った人たちが協力してボランティアで行っていた事業だったんです。
二枚目の名刺に参加したきっかけは?
もとき:先ほど紹介した、新潟市の飲食店経営サポートプロジェクトのミーティングの場にコメンテーターとして参加されていた、二枚目の名刺の「カズ」さんとの出会いがきっかけでした。カズさんから二枚目の名刺のビジョンを伺い、とても共感したんです。
きり:私の場合は、本当に偶然でした(笑)。Facebookに二枚目の名刺の広告が流れてきて、その中でアフリカの支援を行うプロジェクトの募集をしていました。そのプロジェクトの代表者の方が私と同年代で、その方のフォロワーに私の知り合いもいたので、これも何かの縁と考えて飛び込んでみました。
いぶき:私の場合は、2つの理由がありました。1点目は、公務員向けのフリーペーパーに、たまたま二枚目の名刺の活動に参加した公務員の紹介記事があり、その記事を読んで二枚目の名刺の活動に興味を持ちました。
2点目は、先ほども紹介したように、国際協力のNPO活動に参加していたのですが、もっといろいろなNPOの活動を知りたいと思ったからです。二枚目の名刺でサポートしている活動は幅広かったので、さまざまなNPOの活動に参加できると考えたんです。
今まで、具体的にどんな活動をしていました?
もとき:「学生向けのインターンプロジェクト」のリーダーをしています。企画書を書いてインターン生を募集し、インターン生に社会貢献活動のプロジェクトに入ってもらい、その活動のバックアップをしていました。
いぶき:私の場合は、サポートプロジェクトの参加者としてプロジェクト活動を行ったり、SPJデザイナーとして2つのプロジェクトの伴走をしたりしました。他にも、先ほどもふれた国際協力支援を行うNPOの団体側の立場として、プロジェクト参加者を募り活動したこともありました。
私がSPJデザイナーとして参画したプロジェクトとしては、「障害を持ったお子さんの支援活動をしている団体」「保護犬をパートナーとして不登校などの問題を抱えた若者をサポートする団体」がありました。
きり:私はアフリカのマラウイ共和国を支援する団体のプロジェクトに社会人参加者として活動しました。女子大生や60代のセカンドキャリアを模索している方など、さまざまなバックボーンを持つ人たちと一緒に活動することで、いろいろな価値観があることを学びました。
二枚目の名刺での活動を通じて自分自身に何か変化はありましたか?
もとき:もともと社会貢献活動を始めた理由に、自分自身の成長や人脈を作るといったものがありました。つまり、あくまで自分のために活動しようと考えていました。それが、実際に社会貢献活動を行うことで、「人を助けたい」「社会をよくしていきたい」という、いわば相手のために活動するように、考え方がガラッと変わりました。
いぶき:世の中には多くの社会課題があり、その解決のために取り組んでいる方もたくさんいるということがわかるようになりました。また、活動を通じて自分が関心を持つ社会課題が明確にもなりました。
今までは公務員以外の方たちとの交流はほとんどなかったのですが、民間企業の方たちやNPOの方たちと一緒に活動をすることで、さまざまな刺激を受けました。
きり:私が社会貢献活動に参加している姿を見て、生徒たちが自主的に社会貢献活動をやってみたいと言ってくれるようになりました。また、さまざまな年齢・職業の方たちと一緒に活動することで、自分自身の仕事内容・やり方・働き方が本当に正しいのか、何のためにやっているのかということを考えるようになりました。
最後に読者の方へのメッセージをお願いします
いぶき:この記事は、社会貢献活動やパラレルキャリアに関心がある方が読んでいるかと思います。そういった方にはサポートプロジェクトに参加してみることをおすすめしたいです。また、キャリアや人に寄り添うことに関心がある方は、二枚目の名刺でSPJデザイナーをやってみることをぜひおすすめしたいです。まずは、最初の一歩を踏み出してみませんか。
もとき:社会貢献活動に関心がある方に伝えたいことは、きっかけは何でもよいのでまずは、その活動に飛び込んでみる勇気が大切だと思います。実際に活動を行うことで、自分自身も人間として成長します。
きり:実際に社会貢献活動に参加することで、「時間の作り方」がうまくなりました。活動に参加する前は、本業もあるし活動もあるためプライベートの時間が取れなくなるのでは…と考えていました。しかし、実際活動してみると、意外と時間は作れるものだとわかるようになりました。また、二枚目の名刺で活動を行ったことで、外で学ぶことのハードルも下がりました。その結果、積極的に資格取得の勉強をするようになり、今ではさまざまな資格を持つまでになりました。

ライター

編集者

カメラマン