【おすすめTED動画】「仕事も人生も楽しくない…」そんな社会人に捧げる6選
「仕事に対してやりがいを感じられない」、「そもそもやりたいことが分からない」、「仕事とプライベートを両立させたい」……。
社会人として働いてみると、理想と現実の違いを目の当たりにすることも多く、キャリアや人生に関するさまざまな悩みが出てくることもあるでしょう。
そんなときにオススメなのが、著名人によるスピーチフォーラム「TED」の講演。登壇するのは、起業家や研究者など、さまざまな業界で活躍している人々ばかりです。彼ら彼女らは、キャリアや人生に関する悩みをどのように乗り越えてきたのでしょうか?
今回は2枚目の名刺Webマガジン編集部から、そんな悩みに対するヒントをもらえるような、おすすめのプレゼンテーション動画を紹介していきます。きっと、あなたの不安に光を与えてくれるようなアイデアに出会えるはずです!
世界最優秀ブログの著者が教える豊かな人生の送り方
「ああ、仕事が本当にいやだ…」、「今日もついてない」。ついそんなことを考えてしまう人にぜひ見て欲しい動画です。
登壇者は、世界最優秀ブログ賞を獲った、人気ブロガーのニール・パスリチャ氏。彼は、「1000 Awesome Things(1000の最高なこと)」というブログで、日常にあふれる小さな幸せについて発信しています。
この動画で語られるのは、離婚や親友の自殺など、悲しい経験を通して学んできた「最高な人生を送るための方法」。最高な人生を送るために大切なのはたった3つのことだと、彼は語ります。
Awareness(気づき)=全てのことをはじめて目にする3歳児のような感覚で、世界を見渡すこと。
Authenticity(忠実さ)=自分が好きなことや楽しめるものに身を投じ、ありのままの自分でいること。
人生は楽しいことばかりではありません。しかし、辛いことばかりでもないのです。
パスリチャ氏のプレゼンテーションからは、自分の気持ちに素直になって世の中を楽しもうと前進することで、充実した人生を歩んでいけるということが伝わってきます。
愛する仕事の見つけ方
仕事にやりがいを見出し、毎日ワクワクしている人を見て、羨ましく思ったことはないでしょうか。しかし実際には、世界中の約8割の人々が好きではない仕事をやっていると言われています。
心の底から楽しいと思える仕事に出会うためには、私たちはどうすればよいのでしょうか?
登壇者のスコット・ディンズモア氏は、そのための秘訣は「自分についての専門家になり、自分を理解すること」だと語ります。
きちんと向き合う時間を設けなければ、自分自身を知ることはできません。スコット氏は、自分を知るには以下のようなポイントを意識するべきだと言います。
・自分が何かを決断するときの基準を知ること(人間関係なのか、家族なのか、健康なのか。)
・何が上手くいき、何が上手くいかなかったのか。毎日、振り返る時間を設けること
・自分の心に響いたことを書き留めておくこと
そして、自分自身を知ったなら、次は自分の可能性を信じること。
世の中にあるどんな出来事も、誰かがするまでは、不可能だったことなのです。まずは自分のことをよく知り、自分の限界を押し広げて挑戦することで、自分の好きな仕事に出会える可能性は高くなるでしょう。
働き方を見直すべき3つの理由
語り手は、日本でも大きな話題を呼んだ『ワーク・シフト─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図』や『ライフ・シフトー100年時代の人生戦略』の著者、リンダ・グラットン氏。
人間の寿命が延び、テクノロジーがさらに進化していくこれからの時代に合わせた“働き方の見直し”を提案しています。
ひとつは、ジェネラリストではなく、何かに特化したエキスパートになること。そのために、“自分が情熱を感じ、集中できることを考えること”を仕事にするべきだと語ります。
リンダ氏の見解によると、これからの世界では、人ではなく、グーグルといったテクノロジーが仕事のライバルになってくるのだそう。そのため、自分が本当に好きで、没頭できることの専門家になるべきなのです。
そしてふたつ目は、競うのではなく、他者と協力できる能力を身につけておくこと。今や、インターネットを使えば、世界中の人と繋がれる時代。自分ひとりの力では考えられないアイデアを生み出すことが可能です。
テクノロジーはライバルになるとともに、使い方によっては心強い味方につけることもできます。
最後に、“賃金のための仕事をやめること”だと語っています。人間の寿命がどんどん長くなっていく未来での仕事は、賃金を得るためのものではなく、自身の存在意義そのものや、やりがいを感じるためのものに変化すると言います。
「どんな人生を自分はつくって行きたいのか?」今一度、自分のこころに問いかけてみましょう。
ワーク・ライフバランスの実現
語り手は、ワーク・ライフバランスの啓蒙活動家として知られるナイジェル・マーシュ氏。彼は、ワーク・ライフバランスを考える際の注意点を以下のように語ります。
・政府や会社が掲げる改善策に期待をしないこと
・全てをこなそうとするのではなく、長いスパンで現実的なバランスを考えること
・ワーク・ライフバランスを、バランスのとれた見方で捉えること
人生は、文化的な部分や精神的な部分、そして家族や友人との時間など、さまざまな要素から構築されるもの。自分の送りたい人生について考え、ワーク・ライフバランスをコントロールしていかなければならない。彼はそう語ります。
あなたは、仕事以外の時間をどんな風に使いたいですか?
成功のカギは、やり抜く力
仕事で、これといった成功を収めることができない……。働く上で、多くの人がそんな壁にぶつかった経験があると思います。
成功を収めている人とそうでない人との違いを考えた時、しばしば、成功した人には元からそういった素質があったように思ってしまいます。しかし、本当にそうでしょうか?
このプレゼンテーションの語り手である心理学者、アンジェラ・リー・ダックワース氏は、成功することと生まれ持った才能や知性は関係なく、「グリット」の力こそが成功するための秘訣だと語ります。
「グリット」とは、目的を達成するために粘り強く努力し、物事を最後までやり遂げる力。
夢や目標を実現するために、朝から晩まで努力すること、たとえ失敗したとしても、決して諦めないこと。そういった「やり抜く力」こそが、成功への道をつくっていくのでしょう。
ハイブリッドキャリアのすすめ
東京大学を中退した後、新規事業開発・起業を得て、現在は人事コンサルタントとして働く稲葉 哲治氏。本業として人事サービスの企画を行う側ら、社外で2つの社会活動をされています。
“ハイブリッドキャリア”とは、会社以外にも活動拠点を持ち、複数の軸で働くことを指します。こうした働き方は、相互に影響することで、それぞれの仕事によい効果を生み出すのです。
会社は、人生の中で長い時間を過ごす大切な居場所。しかし、ひとつの会社だけでずっと働くのは視野が狭くなってしまうのではないか、とこれからのキャリア形成に不安を覚える人もいるでしょう。
そんな悩みを解決してくれるのが、“ハイブリッドキャリア”。
会社の外に出てみることで、自分のできること、できないことが明らかになります。さまざまな場所で違うやり方や考え方を吸収し、新しい視点を得ることで、世界が広がることができるのです。
例えば、会社の中では、自社の事業内容の限界や上司の承認が得られないなど、さまざまな制約によってできないことも多くあります。そんな中、社外の活動によって、自分の経験値を高められれば、会社に持ち帰って、新しいノウハウとして活用することができるでしょう。
悩みから抜け出すには「自分に正直になり、果敢に挑戦すること」。
よりよいキャリアを描き、充実した人生を送る方法として、多くの登壇者が語っていたのが、”自分に正直であること”と、“果敢に挑戦すること”。
ごく当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、社会人として日々働きながらこのふたつを忘れずにいるのは、意外と難しいことです。仕事のやりがいやキャリア形成で悩んだら、まずは自分自身に「それは本当にやりたいことなのか?」と尋ねてみるのがよいかもしれません。あとは、挑戦し、行動に移すのみです。
今回ご紹介したプレゼンテーションも参考に、自分のキャリアや働き方を見直してみてはいかがでしょうか。
ライター
編集者
カメラマン