【育休インターン体験記⑩】「自分らしく働く」ために働く場所と働き方の選択肢を増やそう!
この記事は、大企業で働く2児の母で、パラレルキャリアコミュニティThink In Moveを主宰する
浜本晴菜さんがnoteに執筆した育休インターン日記を転載したものです。
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育休インターン日記もとうとう10回目の更新。このコラムも14回目で完結となる予定です。残り少なくなってきましたが、最後までよろしくお願いします!
自分らしく働く・生きる、を体現する
前回のコラムでは、ママボランが転機となった私の育休について振り返りました。
自分の在りたい姿や働くテーマについて、ふんわりと持っていたイメージの解像度が上がってくっきりと見え始めてきました。今年の目標として私が設定したテーマは「自分らしく働く・生きる、を体現する」です。
ここ半年程、コラムを通して何度も「自分らしい働き方」について考えてきました。働く時間、場所、働き方を自分でコントロールできるようになりたいというフリーランス思考から、今は組織の中でも「個」を活かして主体的に行動することで、周りも良い方向に引っ張っていける働き方が「自分らしい」という結論に至りました。
自分の中で「自分らしく働く・生きる」の定義が落とし込めたので、復職後はいよいよそれを体現していきたいです。
「私」が私らしく生きることが誰かのためになる
4月には復帰を控えているので、それまで残りの育休もママボランはもちろん、「育休中の今しかできないこと」を中心に幅広く活動していく予定です。
母や妻といった家庭内の役割や、会社員の役職という社会的な肩書など、人は色んな顔を持ち、時にはそれに縛られたり制限されたりすることも多いと思います。でもその制限をすべて取っ払った「私」が本当にやりたいことや在りたい姿をもっと体現していきたい、そこに本質的な自分らしさが宿るという確信があります。
「ママとしての私」や「会社員としての私」ではなく、「浜本晴菜」として飾らず素のままで生きたい。その姿勢を体現することで、誰かの背中を押したり、誰かの一歩踏み出すきっかけになれたら嬉しいです。私が自分らしく生きることが誰かのためになる、誰かの価値観を良い方向に変える、そんなことを身を持って証明する1年にしたいです。
復帰に備えたチーム育児体制
さてさて、私の育休も残すところあとわずか。
保育園内定にドキドキソワソワしつつも、より具体的に復帰後について考えていきたいと思います。
復帰後の外部サポートを取り入れたチーム育児のシミュレーションについては昨年から夫婦でも話し合っており、ファミサポ、ベビーシッター、家事代行、義実家とチームメンバーを増やして体制を整えています。
あとは突発的なイレギュラーに備えて支え合える近隣のママ友を作りたいところなので、残りの育休で地域のワーキングマザーのコミュニティ作りなどにも取り組んでいきたいです。
「自分らしく働く」ための行動テーマ
サポート体制は整いつつあるので、復帰後実際にどんな働き方をするか、会社の中でどんな立ち位置を目指すか、をもっと具体的にイメージして、事前に上司にも共有してすり合わせていきたいと思っています。
「自分らしく働く」を実現するにおいて、私が社内で実践していきたい行動テーマは3つ、「巻き込む」「変える」「作る」です。
1)巻き込む
まず1つめの「巻き込む」ですが、社内の仲間作りに力を入れていきたいと思います。
今まで会社の中では仕事とプライベートをきっちり分けてきて、パラレルキャリアのことや会社の外のコミュニティの話などあまり話してこなかったのですが、復帰後はもっと「会社員」と「パラレルキャリア」の壁をとっぱらって自分をオープンにしていきたいと思っています。会社の仕事だけじゃなく、外での活動もあってこその自分であり、外で得た経験や気付きを会社に持ち帰り仕事に活かせるような働き方をしたいです。
良い意味での「公私混同」を目指して、同じ価値観を持つ仲間を社内でも作りたいです。仲間や味方を作って巻き込んでいくためには、まずは自分をオープンにして自分の考えや価値観を発信していかなければと思うので、コミュニケーションおばけになって部署や年齢関係なく色んな人と話したいです。
2)変える
次に「変える」ですが、これは会社や制度を変えるとか大それたことではなく、まずは自分を取り巻く環境を少しでも良い方向に変化させていきたいと思っています。
周りを変化させたければまずは自分から、と思うので自分自身が仕事に誰よりも楽しんで取り組むこと、変化を恐れずにどんどん新しいことに挑戦していくことを心がけます。
もう1つ、「育休」や「会社員」の概念も変えていきたいと思っていて、育休中にママボランをした経験は積極的に社内で発信していきたいですし、会社の仕事だけやる会社員には戻りたくありません。育休明けだから、会社員だからと自分を制限せず、「育休明けなのにめちゃくちゃスキルアップしている」「会社の仕事もちゃんとやっているのに、外でも色々活動していてなんだか楽しそう」という社内で一目置かれる面白い人になりたいです(笑)。
3)作る
最後に「作る」ですが、これは自分自身の思考や行動をコンテンツ化していきたいと思っていて、今このコラムを書かせて頂いていることもそうですが、自分が歩いた道を言語化して残していきたいです。
前例がないのであれば、例を作る。働くママのロールモデルがいないのであれば、自分がロールモデルを目指す。ないものは自分で作る、というマインドで行動して新しい働き方の実績を作っていきたいです。
働く場所や働き方の選択肢を持とう!
年末年始に『転職の思考法』(北野唯我著・ダイヤモンド社)という話題の書籍を読みました。転職を考えていない人でも、働き続ける上で誰しもが持つべきマインドとその見つけ方や鍛え方が凝縮されている良書なので、今の仕事や働き方にモヤモヤしている人にはおすすめです。この本のメッセージとして強く感じたのが「選択肢を持つことの重要さ」です。
会社にしか居場所がない、会社を通しての仕事でしか社会への価値提供ができないと感じている人は、転職に対する恐怖心も強いですし、自分の市場価値を知らないまま会社にしがみついてしまいます。
でも、「今の会社に居続ける」以外の選択肢を持っていると「このままでいいのか?」というモヤモヤからも解放されますし、会社の中でも外でも自分らしく生きられるのではないでしょうか。
私もパラレルキャリアを通して「選択肢を増やす」ということは数年前から取り組んでいます。ママボランを通してベンチャー企業でボランティアをしてみて更に選択肢は増えたと感じます。
転勤族の妻であり2児の母である私には、きっとこの先自分ではコントロールできない事態がたくさん起こりえると思います。その時にもし会社を辞めざるを得ないとなったときに、「会社員」という選択肢しか持っていないことはキャリアの崩壊につながります。
でもそのとき、プランBやプランCも持っていれば素早く切り替えられたり、取捨選択することができます。いくつも選択肢を持ち、その時の状況に応じて柔軟に対応できる働き方をすること、そしてどの選択肢を取ったとしても「自分らしく働く・生きる」の軸はブレさせない、という状態を目指していきたいです。
ここ数年かけて築いてきた価値観を肯定してくれたとても良い本でした。
自分の「軸」を社会で体現する段階へ
昨年は2人目の子どもを産み育て、ママボランや育休中のコミュニティ活動で自分自身の軸も育て磨いてきた1年でした。
今年は育ててきた自分の軸を持って、社会で体現していくという1年になりそうです。
普段は動きながら考える派なので思考もかなりスピード感があり流動的でしたが、コラム連載を通して走りながら考えたことをしっかり言語化して自分の中に落とし込み、発信するというスキームが生まれました。
自分の中で深められたのはもちろんですが、自分の言葉で言語化できたこと、コラムとして発信して誰かの役に立てているという実感が持てたことは私にとっては大きな大きな一歩でした。
引き続き2019年は激動で、かつ変化の多い1年になりそうですがその一つ一つを噛みしめながら自分の血肉にしていきたいと思います。