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【育休インターン体験記#12】これからの働き方をつくる私の7ルール

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この記事は、大企業で働く2児の母で、パラレルキャリアコミュニティThink In Moveを主宰する

浜本晴菜さんがnoteに執筆した育休インターン日記を転載したものです。

このコラムも12回まできましたが、ママボラン期間も最大の半年まであと1カ月。つまり、このコラムもvol.14で終了になる予定です。

あっという間の半年でしたが、ママボランを通して新しいキャリアを築き、会社ではできない挑戦をすることで、自分がこれから目指したい働き方について、ふんわりと持っていたイメージがだんだんクリアになってきました。

このコラムを通して一貫して伝えてきたことは「自分らしく働くって、楽しい!」ということです。このテーマをいろんな切り口で言語化してきました。

「パラレルキャリア」という働き方

今回は、ママボランを通して見つけた「自分らしい働き方」の集大成をまとめてみたいと思います。まさに私の復職後、そしてこれからのキャリアの指針になることであり、このコラムを読んでいる人にとってもこれからの働き方を考えるうえでのヒントになればうれしいです。

人生100年時代、一つの仕事、一つの企業にどっぷり属した働き方は危険と言われています。

私は転勤族の夫と結婚した2013年ごろから、時間や場所にしばられない柔軟な働き方を目指して、会社の外での活動を始めました。最初は友人とイベントを企画してみたり、自分の趣味を誰かの役に立つように打ち出してみたり、得意なことを教えてみたり、ただただ自分が楽しいと思える範囲で続けていました。

それが15年ごろから「パラレルキャリア」と呼べることに気づき、私がやっていることって、突き詰めれば仕事にもなるのかもしれないと思い始め、「人・モノ・コトが伝えたい思いを言語化して世の中に届ける」ことをサービス化して「コンセプトストーリープランナー」を名乗り始めました。

2枚目の名刺を作り、まずは自分の周りから「やりたいことがあるのに、コンセプトがまとまらなくて一歩踏み出せない」と足踏みしている人たちの背中を押してきました。個人でもチームでもいろんなプロジェクトに携わりながら、会社員としては大きな組織だからこそできる仕事に楽しく取り組み、パラレルキャリアを実現しています。

社会人ボランティアから見えた「キャリア軸」

そして今回の育休では、ママボランに出会い「育休ボランティア」という新しい働き方に挑戦しました。転職経験がない私は、会社の仕事にもやりがいを持っている中で、それを捨ててまでキャリアチェンジをしたいとは考えておらず、でもどこかで「自分の会社以外の会社でも働いてみたい」という好奇心がありました。それをノーリスクでかなえてくれたのがママボランです。

約8年間、大企業で働いた経験を活かして、真逆の環境であるITベンチャーに飛び込んだ半年間は、私の中で大きなターニングポイントとなりました。

ベンチャーの仕事を体感して刺激を得られたのはもちろんのこと、他社を見たからこそ自社の魅力も再確認できたりと、双方に良い気づきがあり、これからの働き方を考える大きなきっかけとなったのです。

ママボランにチャレンジしたことで、自分の中で「こんなふうに働き続けたい」というキャリア軸の解像度も上がって、目指したい方向がクリアになってきました

今までは「楽しく働きたい」という状態目標だけだったのですが、今はいろんな人とのかかわりやプロジェクトを通して、自分の周りの「当たり前」を変えていきたいと感じていて、それができるのが「会社員」の特権だと感じています。個人だと難しいことも企業や組織の力を使えば新しい概念が築けたり、今までの「当たり前」を変えていくことができると感じます。

育休はブランクではない!

私はこの育休中、「育休コミュニティ」という育休者が60人程所属するコミュニティに参加しているのですが、そこでは一人一人が「育休テーマ」を掲げて、毎月進捗報告をしながら、個人のテーマに沿った育休の過ごし方をしています。

子どもや家族のことなどライフ軸のテーマを持っているメンバーもいれば、働き方の見直しやスキル取得などキャリア軸のテーマを持つメンバーも多いです。

コミュニティの中でメンバーたちと日々、切磋琢磨しながら、いろんなチャレンジをしていると本当に心から「育休はブランクではない」と感じます。

ママボランのスローガンである「キャリアのブランクをブライトへ」にも通じますが、育休を通して自分と向き合い、会社から離れているからこそのチャレンジをして、それが自己成長につながる、という経験は、私の中の「育休」の概念を根底から変えました。

「ママ友とランチするのが育休の過ごし方」「家事と育児で1日があっという間に終わる」「自分の時間がない」そんなイメージだった育休が、テーマを持つことによって自分で舵を切れるようになり、他社で働くことで世界がどんどん広がりました。

一人でも、自分にとっての有意義な育休は過ごせていたかもしれません。でもママボランや育休コミュニティといった「有意義な育休を過ごしている個人の集合体」の中でチャレンジをすることで、世の中の育休の概念までをも変えていけるような気がします。

自分らしい働き方=「自分」を中心に据える働き方

大手企業、ベンチャー企業、コミュニティ、プロジェクト、個人といろんな規模での働き方を経験してみて感じるのは、それぞれがゆるくつながり、それぞれに良い影響を与えていて、私にとっての自分らしい働き方をつくっているという感覚です。

私が目指すこれからの働き方は、どこかに腰を据えて所属するのではなく、いろんな企業やコミュニティに「接続」しながら働く形なのかもしれません。

いわゆる「本業」の会社の中に私がいて、ほかの活動がそこにぶら下がる形ではなく、自分の強みややりたいことを活かした「自分らしい働き方」が中心にあり、そこにいろんな企業やコミュニティが接続しているイメージです。

あくまでも中心は「自分」であり、会社もプロボノもコミュニティもパラレルキャリアもそれぞれ「自分らしい働き方」をつくる一因として「自分」に接続されているような状態です。必要に応じて接続を解いたり、新しいプラグを増やしたりもできる、そんな形を目指していきたいと考えています。

自分らしく働くための、私の「7ルール」

そして、私の目指すこれからの働き方の中心にある「自分らしく働く」とはどういうことか?を確かめるための7つのルールをつくってみました。

「今、私は自分らしく働けているか?」を問うチェックリストのようなものです。常にこの7つのルールを自分に問いかけることで、「接続」を続けるのか解くのかの判断基準にしていきたいと考えています。

1.熱源は自分にあるか

自分が一番熱狂して、ワクワクしながら仕事をしたい。そしてその熱を相手にも伝えることができて、エネルギーを持って周りを巻き込んでいく働き方をしたい

2.GIVEできているか

人と人、会社と人、思いと人をつなげて、化学反応を起こし、良い影響をもたらす働き方をしたい。面白い人、モノ、コトとつながるだけではTAKEだが、つなげて何かを生み出すことはGIVEだと感じる

3.主語は「自分」になっているか

自分はどうしたいのか?自分はどう思うのか?に徹底的に向き合い、自分の進みたい方向に自ら舵を切る

4.動きながら考えているか

立ち止まって悩むのではなく、やみくもに走り続けるのでもなく、動きながら考えることで目標到達までの距離を最速化する

5.見えている世界はクリアか

自分にうそをついていないか?自分のやっている仕事の本質に向き合い、本当に心から応援したいことで、世の中に届けたいことなのかを見極める

6.選択肢は広がっているか

私にとって仕事は「人生の選択肢を増やすための手段」。仕事を通していろんな世界を知ることで、自分の手持ち札を増やして守備範囲を広げていく

7.最初に踊る人になれているか

先頭に立って旗振って周りを引っ張っていく存在にはなれないけれど、かっこ悪くても恥ずかしくても最初に踊って場を和ませて、周りの人にも踊る勇気を与える存在になりたい

私の仕事に対する今の価値観を言語化した7つのルール、定期的に見直してブラッシュアップしながら、これからも自分らしい働き方をつくっていこうと思います。

育休中にこんなにも仕事に対する自分の気持ちと向き合うとは思ってもいませんでしたが、育休中だからこそ時間をかけて整理して、言語化できたのはとても良かったです。

私にとって育休のゴールは復職ではなく、新しい働き方の幕開けとなりました。育休中に自分の中でクリアになった「自分らしい働き方」を、会社の中でも外でも体現していきたいと思います。

このコラム連載もあと2回ですが、ママボラン振り返りの総集編として前編・後編でお届けしようと考えております!

>続く(続きは4/19公開予定です)

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ライター

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編集者

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カメラマン

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浜本 晴菜
ライター
1989年生まれ。会社員としてパッケージの企画・デザインのディレクターをしながら、パラレルキャリアで「コンセプトストーリープランナー」を名乗り、人・モノ・コト・場所や空間などが持つ”想い”を、ターゲットに的確に届けるための言葉づくりを提案している。 プライベートでは2児の母。育児をしながらも、本業・パラレルキャリアでやりたいことに挑戦し続けることで、世の中の働くママたちの背中を少しでも押したいという想いで、働く女性が繋がり自分らしい働き方をを考えるイベントなどを企画している。 https://note.mu/conceptstory