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“読まれる記事”はこう書く!編集部がおすすめする、記事作成に役立つ本7選

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文章を書く際、「本当にこれは自分の書きたい文章なのだろうか」、「もっと人に読んでもらえる文章を書きたい」と悩む人は多いはず。また、何を書いたらいいのかわからず、パソコンを前に思うように書き進められない……といった事態に陥ったことがある方もいるかもしれません。

今回は、文章の書き方の基本から、客観的に自分の文章をチェックする方法、豊かな表現力を身につける手法が学べる、「2枚目の名刺Webマガジン」編集部がおすすめする「記事の執筆や編集に役立つ本」を、悩み別にご紹介します。

【悩み1】“文章の基礎”を学び直したい!


出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4479795863

あなたは自分の書く文章について、自信を持っていますか?書き終えたものをあらためて見たとき、助詞や接続詞に違和感がある……という人にぴったりなのが、『マジ文章書けないんだけど ~朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術~』(著:前田安正)です。

この本は、就活を控えた女子大学生・すずが、バイト先のカフェの常連である、おじさんに文章作成のレクチャーを受ける形式で進んでいきます。練習問題も掲載されているため、読者自身もすずと同じく文章作成の方法を学べます。

「ひとつの文にひとつの要素」、「てにをはの使い方」など、解説されている内容自体は、決して目新しいものではありません。しかし、「自分や団体の思いを読者に届けたい」と思っても、最低限の文法が守られていなければ「ただの読みにくい文章」になってしまいます。本当に伝わる文章を書くためにも、今一度基本に立ち返ってみるのも重要です。

【悩み2】 “最後まで”読んでもらえない……


出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4479795863

もしもあなたが「良い文章とは何か」と聞かれたら、何と答えるでしょうか。「人の心を動かす文章」、「誰かにシェアしたくなる文章」と、人によってさまざまな答えがあるかもしれません。『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』(著:唐木元)では、良い文章を「完読できる文章こそが良い文章」としています。

カルチャーニュースサイト「ナタリー」の編集長だった著者が、社内で行われていた研修の内容をまとめた本書。「完読される」文章を毎月3000本以上配信しているナタリーで実践されているノウハウは、文章を書く人ならば必ず役に立つことでしょう。

本書では「結論」に向け、「使える情報」を使って「順番」通りに文章を作っていく様子が「プラモデル」に例えられていますが、これは、「完成図」を目指し、「パーツ」を「取扱説明書」通りにつないでいくこと。「書こう」という思いはもちろん大切ですが、「結論」が決まらなければ記事の目的がぶれてしまいます。目的が明確で、読みやすく、最後まで目を通してもらえる文章に近づくためのヒントを、この本で学んでみてもよいでしょう。

【悩み3】“伝わる文章”が書けない……


出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4062880830

「人を動かすほどの熱量を持ったものを書きたい」と考える方もいるかもしれません。では、そのためのヒントは、どのようにして得られるのでしょうか。

『声を出して読みたい日本語』の著者として知られる齋藤孝氏の『誰も教えてくれない 人を動かす文章術』では、文章のポイントを「上手いか、下手か」ではなく「人を動かすか、否か」にあると主張しています。

書く文章が単調になってしまっている原因のひとつは、インプットが十分にできていない点にあります。たとえば1冊の本について書評を書く場合、全体をくまなく紹介しようとすると凡庸とした内容になってしまいます。むしろ「自分にとって特に印象的だった箇所を重点的に紹介する」、「自分の経験や背景とともに紹介する」といったテクニックを使うことで、自分にしか書けないオリジナリティを発揮するほか、内容に説得力を持たせることができるのです。

企画書のほか、メールを書くコツも紹介されているため、社会人としてあらゆる場面で活用できる文章の書き方が学べる1冊といえるでしょう。

【悩み4】自分の原稿を客観的にチェックしたい


出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4492046259

「自分ではよく書けていると思ったのに、他の人にチェックしてもらったら修正だらけだった」というケースは、多くの人に心当たりがあるのではないでしょうか。その原因として、客観的な視点が欠けていた可能性が考えられます。

『東大読書』(著:西岡壱誠)は、偏差値35から二浪を経て東京大学に合格した経験を持つ著者による、東大生が駆使する読書方法の解説本です。ここでポイントとなるのは、書かれた内容をそのまま受け入れる「受動的な読書」ではなく、著者と対話・格闘する「能動的な読書」にあります。

この本に書かれているテクニックは、自分の書いた記事に対しても同じように、「どうしてこの事例を紹介したのか」、「結局、この記事で何を伝えたいのか」と、能動的な姿勢で改めて読み返してみるヒントにもなるでしょう。

また、インプットをするうえで「ただ読む」のではなく、「相手が何を伝えようとしているのか」を読み取る力が得られるのも、本書の大きな魅力です。自分の記事に対する客観的な視線や、インプットの実用的な方法を取得すれば、メッセージ性のある文章を書くうえで大きな成長につながるかもしれません。

【悩み5】文章の内容を膨らませたい!


出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4799104276

いざ文章を書き始めたものの、次の一文がなかなか出てこないために詰まってしまう……。そんな人におすすめなのが、『しっかり! まとまった! 文章を書く』(著:前田安正)です。

文章の内容を膨らませるポイントとして挙げられているのは、5W1Hの視点です。たとえば「映画を観た」という一文でも、足りない要素を付け加えることで「昨日、私は自宅近くの劇場で映画を観ました。以前より気になっていた作品だったので、非常に楽しめました。」という一文に激変します。

特に「Why」(理由部分)を深堀することで「なぜそれについて紹介しようと思ったのか」、「どんな人におすすめしたいのか」といった動機部分へと自然に言及することもできます。「物足りない文章になってしまう」と感じている人にとっては、読み応えのある文章を書くためのヒントを得られることでしょう。

【悩み6】執筆に時間がかかってしまう……


出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4478102449

働き方改革の推進をきっかけに、「生産性の向上」に重きを置かれるようになった今、「文章を速く書きたい」、「生産性を上げてその他のことに時間を使いたい」と思う人も多いことでしょう。『10倍速く書ける超スピード文章術』(著:上阪徹)は、そんな執筆にかかる時間を短縮したい人が手に取るべき1冊です。

文章を書くスピードを落としてしまう要因は、「完璧主義」にあります。皆さんも、最初から完璧な文章を書こうとするからこそ、「ここはもっと適切な表現があるはず」、「引用はもっと後にした方がいいだろう」とその都度止まってしまうのではないでしょうか。一方で本書では、推敲を前提に、まずは最後まで書ききることを推奨しています。

文章を書くスピードに悩んでいる人は、「どう書くか」に目が行きがちですが、スピードを上げるために重要なのは「何を書くか」です。基礎ではあるものの、つい忘れがちな事柄をあらためて学ぶのに役立つことでしょう。

【悩み7】名文から文章の書き方を学びたい!


出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4022506334

より良い文章を書くために、古今東西の“名文”を参考にしたい人は、『13日で「名文」を書けるようになる方法』(著:高橋源一郎)を読んでみましょう。本書は、明治学院大学で実際に行われた「言語表現法講義」をまとめた作品です。

講義では、カフカの『変身』やオバマ大統領の演説、中原昌也の作業日誌、斎藤茂吉のラブレターをはじめとした名文を読ませたあと、課題として「架空の国の憲法」など一風変わった文章を書かせる形式をとっています。古今東西の名文はもちろん、生徒が書いた課題文は、あなたに文章を書くことの意味を教えてくれるはずです。

この本で学べるのは、文章術というよりも、文章を書くことの意味といえます。「文章を書くことに必要なのは、耳を澄ますこと」と表現されていますが、まさにこの「文章を書くための、耳の澄まし方」が学べる1冊です。

文章をより良くする7冊で、読まれる記事を目指す!


言わずもがな、簡単に誰でも文章が上手くなる方法はありません。しかし、「上手くなりたい」という思いを持ち、努力することで文章が少しずつ上達していくことも事実です。誰にでも読みやすい文章は、それだけ自分たちの活動の意義を伝え、多くの人に取り組みを知ってもらうことに大いに役立つことでしょう。そのためにも、最後まで読んでもらう基本的な文章表現はもちろん、「伝わる」ことを意識した文章を書くスキルは必須です。

文法などの基礎知識から、表現力をアップさせるテクニックまで、幅広い分野の知識が得られる本を読み、文章力の向上を目指してみてください。

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