サポートプロジェクトって何だ?? ~ 二枚目の名刺 デザイナーズREPORT 〜
二枚目の名刺サポートプロジェクト(以下、SPJと略)、それは年齢も職種も異なる多種多様な参加者(以下、社会人メンバーと略)が社会課題の解決のために挑戦し続けているNPO法人や一般社団法人(以下、パートナー団体と略)と共に、実際にその社会課題を解決するために考え、実際のアクションまで起こす、3ヶ月間のプロジェクトである。この3ヶ月間のプロジェクトの中で、社会人メンバーはパートナー団体と共に、多くの課題にぶつかり、葛藤しながらも多くの変化を実感していく。
今回は、SPJに伴走者として関わる、二枚目の名刺サポートプロジェクトデザイナー※1(以下、デザイナーと略)であり、SPJの社会人メンバーの経験もある カズ と あっちゃん から、デザイナーと社会人メンバーという2つの立場から見たSPJについて聴いていく。
※1 デザイナーの役割
デザイナーはSPJの中で、アドバイスや提案、チーミングなど、プロジェクトの円滑な推進のためにの様々なサポートをします。
竹田明香(あっちゃん)
二枚目の名刺サポートプロジェクトデザイナー。事業推進ユニット員。
大手金融機関のシステム子会社のシステムエンジニア(SE)、外資系コンサルティング会社のITコンサルタントを経て、現在は、医療系ベンチャー企業に勤める。
白石和彦(カズ)
二枚目の名刺サポートプロジェクトデザイナー統括。二枚目の名刺のサポートプロジェクト
事業の全体運営及び管理をする。大手消費財化学メーカーのマーケティング部門のマネージャー職を経て、現在は二枚目の名刺での活動を本業としている。
聞き手:山田 翔吾(しょう)
二枚目の名刺サポートプロジェクトデザイナー。広報ユニット員。大手インフラ系企業に勤務。社内有志活動「燈火」の事務局も務める。
二枚目のミッションは「大切な人のサポーターになること」。手の届く人たちに、前に進むための「燈火」を灯すモチベーターとなるべく活動中。
1.デザイナーとして振り返るそれぞれのSPJ
デザイナーとしてカズが参加したアフリカローズの集合写真
しょう:本日はまず、デザイナーという伴走者の立場から見た、SPJについてお聞きできたらと思います。
あっちゃん&カズ:よろしくお願いします。
しょう:デザイナーとして伴走した、パートナー団体について聞かせていただけますか?
あっちゃん:1つ目は、四肢欠損の子供をスポーツイベントなどを通して支援する「一般社団法人ハビリスジャパン」、2つ目は、地域とかかわり合いながら、障がいのある子どもの自立できる力を育成する「NPO法人 特別支援教育研究会 未来教室」ですね。
カズ:アフリカのバラを販売する事業をしている「アフリカローズ」と漫画家のサポートをしている現代版トキワ荘「NPO法人NEWVERY(現 NPO法人LEGIKA)」のデザイナーをしました。それ以外にも多くのSPJをデザイナーとして伴走してきました。
しょう:どうしてそれらのパートナー団体のSPJでデザイナーをしようと思ったんですか?
カズ:アフリカローズは今まで何度かSPJのパートナー団体になっているのですが、僕が担当したのは2回目でした。アフリカローズの打ち合わせに参加した際に、素敵な団体だと思い、デザイナーに手をあげました。
しょう:なるほど、カズさんの思いもあってデザイナーをされたんですね。
あっちゃん:私は企業協賛のプロジェクトだったので、自分で団体を選んだわけではありませんでした。そもそも全部面白そうだから、「この領域がやりたい」というのはないですね。多様な課題に中間支援団体として関われるのがデザイナーの良いところでもあります。
カズ:あっちゃんみたいに、多様な分野に関わってくれるデザイナーがいて良かった。あっちゃんみたいなタイプのデザイナーは、SPJが進む中で、どんどんそのパートナー団体への熱が入っていくのが分かります。
しょう:デザイナーが持続してSPJに携わるためにも熱量って大切ですからね。
では、カズさんはNEWVERYとのSPJでもデザイナーになったとのことですが、どんな理由があったのですか?
カズ:NEWVERYに関しては、体調不良になったメンバーの代打でデザイナーになったんです。でも、社会人メンバーもパートナー団体も良い人ばかりで、最後はパートナー団体からもサプライズがあって、感動でみんなで泣いてしまいました。
しょう:サプライズとは具体的に?
カズ:SPJの中でヒアリングをした漫画家のタマゴさんが、社会人メンバーが作成し、実施したマインドセット研修を題材にマンガを描いてくれました。
しょう:デザイナーも社会人メンバーもそうですが、特定の団体のSPJに参加したい人とそうでない人がいますが、いずれにしても、最終的には多くの皆さんがパートナー団体の「思い」に共感して、3ヶ月間を走り抜けることになるわけです。
カズ:そうですね。特定の分野に関心がある人、多様な分野に関心のある人、この両方のタイプがいるからこそ、パートナー団体と社会人メンバーのマッチングをうまくできるという側面があります。
2.自己開示と目的の再確認でSPJの「ワンチーム」を創っていく
デザイナーとしてあっちゃんが参加した、未来教室のミーティングの写真
しょう:社会人メンバーとパートナー団体で構成されるSPJのチームは、みんなが初対面の状態からはじまります。その中でチームを作っていくためにどんな工夫をしていますか?
あっちゃん:SPJが始まったばかりの時はどこかよそよそしいですね。どんな楽しい雰囲気を作ったとしても社会人メンバーはドキドキしていて、4回目くらいのミーティングまではよそよそしさがあります。
しょう:やっぱり、初対面同士だとそうなりますよね。
あっちゃん:そうですね。だから、「チェックイン」をしています。ミーティングの最初にミーティングの議題とは直接関係のない雑談の機会をセッティングして、その際には、互いのことを知り、
親近感を感じられるような「問い」を設定していますね。また、プロジェクトの推進という意味で、そもそものプロジェクトの目的を再確認するようにしています。
しょう:雑談による自己開示、目的の再確認はチーミングにおいて、いずれも大切ですね。
カズさんの方はいかがでしょう?
カズ:SPJの開始前に、デザイナーと社会人メンバーが1対1で、気になることや不安なことを話す、「1on1」が自己開示のスピードを早めると思っています。年齢が高めな自分としては、「怖い」と捉えられるような顔をするのではなく、時に自虐を混ぜながらも、あらゆる手段で自分から自己開示をしていく。とはいえ、それでも社会人メンバーは最初は喋らないので、粘り強く、心理的安全性を高めるよう努力しています。
しょう:「1on1」は今では当たり前にやってますが、社会人メンバーと打ち解ける良い機会になっていますね。
カズ:はい。他にも、事前に社会人にアンケートをとって、それを見ながらチームの自己開示を設計したこともあります。デザイナーとしては、どうやったら社会人メンバーが納得感を持って、プロジェクトを立ち上げて進めることができるのかを気にかけています。
しょう:私自身が社会人メンバーだった頃と比べると、デザイナーとしての知見や技術も団体内に溜まってきています。「1on1」を初めとした様々な試みが行われており、良い時代になったと思います。
続いての質問ですが、社会人メンバーが変わってきた瞬間、打ち解けてきた瞬間はどこで判断していますか?
あっちゃん:デザイナーがチームをリードしている間は発展がありませんね。次のミーティングのファシリテーターを誰がやるか募る際に、社会人メンバーが自ら手を挙げてくれた時、雰囲気が変わったなと思います。ちなみに、デザイナーである自分がいなくても、チームが回ることが理想であることは明確に伝えています。他に変わったと思える瞬間としては、あえてZOOMの部屋を早めに開けて、そこで社会人メンバー同士で自然に雑談が生まれた時とかですかね。
カズ:あっちゃんの言う通り、デザイナーがいなくてもチームが回ることがベストです。2回目のミーティングまでは、僕がミーティング運営をして、3回目以降は社会人に任せてます。連絡ツールであるSlackが社会人だけで回ったり、ミーティングで笑顔が増えた時、デザイナーとして安心します。他にも、社会人メンバー同士の雑談で笑顔が見れるのも安心する瞬間で、軌道に乗ったのかなと思います。
しょう:デザイナーとしては、チームの運営を社会人メンバーに委ねる瞬間はハラハラしますよね。
カズ:ちなみに、オンライン飲み会について賛否両論がありますけど、SPJの初期にやった方がいいかなと思ってます。前回担当したSPJでは、実は社会人メンバー同士でやりたがっていたけど、タイミングを逃したことがありました。
しょう:素敵なお話をありがとうございます。いろいろ、勉強になりますね。話は変わりますが、お二人はパートナー団体とのコミュニケーションで心がけていることはありますか?
あっちゃん:依頼をする・される関係性ではなく、「仲間」であることは伝えて、このスタンスは絶対に崩さないようにしています。一方で、社会人メンバーとの関係性の構築に悩んだりすることがあれば相談にのるようにしています。
カズ:僕も全く同じスタンスではありますね。僕の場合はパートナー団体との「1on1」をする機会を設けたことがありました。その時は、パートナー団体内で組織的な揉め事があり、それを社会人メンバーに吐露するという場面が散見されました。こういったこともあるので、SPJの節目で、パートナー団体との「1on1」を実施するのは場合によってはありだと思います。
しょう:パートナー団体との1on1ではどういった話をされたんですか?
カズ:団体内の揉め事やトラブルは、基本、プロジェクトに参加している社会人には関係ないので、団体内で解決して欲しいと伝えました。また、今後そのような事があった場合は、デザイナーである私にまずは話して欲しいと。
しょう:なるほど。デザイナーの役割としては、パートナー団体とのコミュニケーションにおいても、いかにワンチームになれるように目線合わせをするかが大事になってきますね。
3.変わっていく社会人メンバーとパートナー団体の関係性
しょう:話は変わりますが、社会人メンバーから見たパートナー団体の印象って徐々に変わるものですか?
あっちゃん:パートナー団体と社会人メンバーのマッチングイベントであるCommonRoomでの初回プレゼンだけでは、パートナー団体のことを理解するのは時間的にも難しいです。SPJが始まってからパートナー団体の内情を知る中で、実際の課題がクリアになってきます。最初は、社会人メンバーにとってパートナー団体は「指示をくれる人」という印象を受けますが、実際に協働する中で仲間であることを実感できます。
カズ:そもそも社会人メンバーは、NPO法人をはじめとした非営利組織と接するのは、初めてのことが多く、会社組織にはまっている人間ほど、その組織構造にびっくりします。
そして、活動する中でパートナー団体の「改善したらもっとよくなる点」があることに気づきます。
しょう:会社組織と非営利組織は根本から目的が違いますし、組織構造も大きく異なりますからね。
カズ:最初、社会人メンバーはパートナー団体に対して社会課題を解決するための「答え」を求めてしまう傾向があると思います。でも、実際はパートナー団体も社会課題の解決の「答え」なんて持ち合わせていません。そうではなく、社会課題を一緒に考えていく立場にあることに気づいてくれると、プロジェクトも軌道に乗り出します。
しょう:確かに、ビジネスには一定の答えがありますが、社会課題の現場には正解がありませんね。最初はギャップを感じつつも、熱量を感じながら、最後は入り込んでいくんだと思います。
4.私たちがまだ社会人メンバーだった頃の話
カズとあっちゃんが社会人メンバーだった頃の集合写真
しょう:お二人もデザイナーになる前は、社会人メンバーとしてSPJに参加していたわけですが、その時に大変だった思い出はありますか?
あっちゃん:SPJに社会人メンバーとして2回参加しましたが、1回目は、パートナー団体の組織内でトラブルが発生していました。SPJの社会人メンバーとしてはどうすることもできない課題でした。当時担当していたデザイナーも様々な事情があって、助け舟を出せない状態にあったと思います。ですので、非常に「もやもや」した思い出があります。
しょう:どうして、「もやもや」したのでしょうか。
あっちゃん:当時の本業では、システム開発のプロジェクトを担当しており、物事をガンガン前に進めることに慣れていて、曖昧に不完全燃焼する経験がなかったからですかね。
しょう:なるほど。そういった経験を経て、どうして2回目も参加してみようと思ったのですか?
あっちゃん:1回目のSPJで一緒に参加していた社会人メンバーだった人が、デザイナーとなり、その人から、2回目のSPJへ招待されたからです。1回目の時の「もやもや」が、2回目は消えるのではと思って参加してみました。けれど、結局「もやもや」は解消しませんでしたね。
しょう:でも、その「もやもや」が今のあっちゃんのデザイナーとしてのあり方に繋がっているのかもしれませんね。
あっちゃん:そうですね。今となってみれば、あの「もやもや」を捨ててなくて良かったなと思っています。
カズ:あっちゃんが社会人メンバーとして1回目の参加をした時のことは覚えています。あの時のパートナー団体内のトラブルを見たことが、場合によってはパートナー団体との「1on1」を実践する現在の僕のスタンスに繋がっています。ちなみに、二枚目の名刺の共同研究者である法政大学の石山教授によれば、その「もやもや」感が越境学習においては大事らしいです。
しょう:「もやもや」が大事、ですか?
カズ:スピード感をもって、ビジネスで仕事を進めるのと違い、様々な制約の中でプロジェクトを進めないといけません。普段とは異なる環境や前提条件の中で、協働することで生まれる葛藤が「もやもや」であり、そこから多様な学びを得ることができます。
しょう:確かに、普段のビジネスでそういった葛藤の体験をすることは少ないのかもしれませんね。では、カズさんの社会人メンバー時代はどうでしたか?
カズ:社会人メンバー時代はずっと楽しかった思い出しかないですね。一方で、デザイナーになった後は、5人の社会人メンバーのうち4人がSPJを離脱してしまったり悲しいこともありました。それでも、振り返れば、楽しい思い出の方が多いです。
しょう:SPJでは、実際にプロジェクトがスタートしないと、何が起こるか分かりませんからね。予期しないことも少なからず起こります。
カズ:そういった様々な予期し得ない事態に対処していくことも含めてのSPJなのだと思います。初めて、パートナー団体や社会人メンバーに会った時に、その後に何が起こるかは、誰にも予想することはできません。仮に困ったことが起こったとしても、それを解決するプロセスを楽しむことが大事です。
5.SPJの中で「気づけなかったものに気づく」
しょう:さて、お二人はそんなSPJに参加してみてどんな変化がありましたか?
あっちゃん:SPJに参加するまで正解を探す生き方をしていました。新卒時代も特にやりたいことがなくて、福利厚生で選んでいました。SPJに参加する前に転職をしましたが、その時も世間体的な正解を探していましたね。でも、SPJを通して、社会課題の解決のために活動する中で、正解を探すよりもプロセスを楽しむことの大切さを学べました。
しょう:正解を探すより、プロセスを楽しむことの大切さってありますよね。
あっちゃん:はい。ちなみに、初めてデザイナーとして関わったハビリスジャパンの社会人メンバーとは、今でも一緒に残って取り組みを継続しています。
私自身はデザイナーの仕事で忙しくて、ほとんど関われていませんでした。でも、WEBページにメンバー情報を掲載するときに、声をかけてもらえた時はとても嬉しかったです。
カズ:実は、ハビリスジャパンに2022年にも一緒にSPJをやらないかと打診したけれど、まだ以前の社会人メンバーがいることもあって、2023年の実施となりました。こうやって、SPJ終了後も協働を継続する仲間が持てることはお金以上の価値があります。
しょう:そうですね。終了後1年たっても続いているような関係があることを、あっちゃんはどう感じていますか?
あっちゃん:高校の時代の友人とつながっている感覚でしょうか?会社と違って金銭的報酬も義務もないのに続く、不思議な関係性です。どれだけお金を積んだとしても団体のことを考えて動く人はなかなか見つかりませんし。なかなか良い言葉が見つかりませんね。
カズ:「ほっとけない」とか?
あっちゃん:最初は「ほっとけない」から始まった気がしますが、今の原動力は「なんか好きなんだよね」という思いでしょうか?
しょう:戦友であったり、いろいろな表現が考えられるかもしれませんね。
あっちゃん:あとSPJの経験を通して自分自身が変わるだけでなく職場にもプラスの影響を与えることもできたと思っています。
しょう:「職場にもプラスの影響」ですか?
あっちゃん:はい。今まで本業にはチームリーダーやマネージャーといった役職があって、その役割を超えない範囲で仕事をしていたのですが、SPJへの参加をきっかけに、役割の枠を超えて仕事をするようになりました。すると、私以外の社員も「マネージャーではないけれどセミナーを開催する」といったチャレンジをする行動が生まれました。
しょう:本業にも明確な変化が出ていますね。カズさんはいかがですか?
カズ:社会人メンバーとして参加した時、自分だけが50代で周りメンバーが30代ばかりでした。だから、自分は前に出過ぎないように、アンカー的な役割に徹して、時にメンバーの話に耳を傾けたりしていました。でも、会社の仕事では、部下や同僚の話を聞いて一人一人の価値観について考えるということは、できていませんでした。
しょう:SPJの中で、そういった気づきを得たんですね。
カズ:そうです。だから、会社でも二枚目の名刺でやる「1on1」を、踏み込んではいけない価値観を考えつつ積極的にしました。
しょう:なるほど。会社で人の話を聞く上でカズさんなりのスタンスはありますか?
カズ:「仕事はプライベートを含む」という考えを持っています。仕事人であること以前に、介護や子育てをする一人の「人間」として話を聞くように心がけています。
しょう:素敵な考えですね。あっちゃんもカズさんも、SPCへの参加をきっかけに、今までそばにあった大切なものに気づけたようですね。
カズ:いわゆる「普段の生活」っていうのは基本、家と会社の往復が多いと思います。それは、金魚が金魚鉢の中で右回りが当たり前だと思って泳ぎ続けることに似ています。でも、2枚目の名刺を持つことが、左回りや上周りといった、多様な泳ぎ方を知るきっかけになるんだと思います。
しょう:お二人はSPJに参加したことによって多様な学びや変化を得たわけですが、好奇心がない状態でSPJに飛び込んで変化する人もいるのでしょうか?
カズ:実際は分かりませんが、なんとなくのモチベーションで入った人もいそうですね。
あっちゃん:実は私がそうでした。よく分からなかったけど、「なんとなくこっちかな?」という思いで決めました。SPJは、ちょうど転職を考えている時にFacebookで見つけて、「やってみるか」と思って参加したので。
カズ:そういえば、僕も最後の一歩は「いっちょやってみっか!」という思いでした。
しょう:まさに意識的に飛び込んだ環境から、予測ができない経験が得られると言うのは「計画的偶発性」ですね。
6.「もやもや」している人に是非とも参加してほしい
アフリカローズのSPJメンバーの写真
しょう:どんな人にSPJに参加してほしいですか?
あっちゃん:なんか「もやもや」している人にやってほしいですね。相手が正しいのは分かっているが消化しきれない。自分のやりたい仕事はこれではないが、特にやりたいこともないみたいな。そういった「もやもや」を解決するわけではないが、それを考えるきっかけになると思います。
カズ:僕自身、独身時代は9割5分、仕事のことしか頭にありませんでしたし、結婚して子供が生まれた後も仕事が大きなウエイトを占めていました。同じように、会社と家の往復が生活の中心になって、何か「もやもや」している人に是非とも参加してほしいですね。
しょう:「もやもや」している人もやってほしいというのは、とても共感します。僕自身は、本業以外の交流をしたくてやっていますが、価値観の多様性を発見するには良い場所だと思います。
カズ:会社の中の多様性は1つの金魚鉢の多様性でしかないという側面がありますからね。
しょう:最後にSPJを一言で表すと何でしょうか。
カズ:「気づきと学びの場」ですかね。「知らない」を知れる場であり常識を覆して1つの金魚鉢から出ることができます。
あっちゃん:「協働」です。2回目のデザイナーを経験した際に、このワードが出てきました。多様な価値観に触れながら協働する場で、ここで「もやもや」や掛け替えないのない仲間が生まれます。
しょう:素敵なお話をありがとうございました。また、機会があれば、デザイナーの観点からSPJについて話せるといいなと思います!
ライター
編集者
カメラマン