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2019.02.08

【育休インターン体験記⑧】越境学習で自分を育てるための「3つのコツ」

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この記事は、大企業で働く2児の母で、パラレルキャリアコミュニティThink In Moveを主宰する

浜本晴菜さんがnoteに執筆した育休インターン日記を転載したものです。

 

「子どもを取り巻く環境をテクノロジーでよくする」をミッションに掲げて、保育園のICT化に取り組んでいるベンチャー企業スパインラボでママボランを始めて、早くも4ヶ月が経ちました。

最初の2ヶ月のアウトプット目標だった保育士さん向けの制作物も、年明けからコドモン導入園に配布されることが決まり、一つ形に残る成果物が出せてとても嬉しいです。

ベンチャー企業で働く醍醐味

スパインラボで働く中で日々感じるのが、関わることすべてに「親」としての視点や意見が活かせるということです。それが仕事を面白くしていますし、全てが回り回って子どもたちを取り巻く環境を良くしていくことに繋がっていると思うと、とてもやりがいがあります。

相変わらずスパインラボのみなさんは日々忙しくて、いつ会っても「やることがありすぎて……」と頭を抱えていますが、そんな中でもみなさんその状況を楽しんでいるようにも見えて、忙しさの中にも自分たちの手で会社を作っているというやりがいがあるんだろうなと感じます。

一人一人の仕事がダイレクトに会社の成長に繋がっていること、そしてそれを感じられることがベンチャーで働く醍醐味であり、ママボランを始めなければ経験できなかったことでした。大きな会社には大きな会社なりに、社会的インパクトのある案件や、流通規模の大きさなどでやりがいを感じられることもありますが、一社員の仕事が会社の利益や、クライアントの課題解決に繋がっている感覚はベンチャーでしか味わえないのではないでしょうか。

育休インターンで一番大切にしていること

前回のコラムでは、育休が自分を育てる時間にもなっているという話を書きましたが、今回はママボランを4ヶ月やってみて具体的に身についたスキルや、得られたものについて書いてみようと思います。

もちろん、ボランティア先での働き方や個人のスタンスにもよると思いますが、これからママボランを始めるママたちにとって「ママボランってこんなことが得られるんだ!」という期待や、始める上でのモチベーションに繋がれば嬉しいです。

 

コラムを最初から読んでくださっている方はご存知だと思いますが、私は新卒から大手企業で企画職として働いていて、転職経験は一度もありません。ゆえに、入社8年目にして育休中にITベンチャーでボランティアをする!となったものの、正直めちゃくちゃ不安でした。

会社の中ではそれなりに経験を積んで、色々と仕事はできるようになったものの、私が自分の強み・スキルだと思っていることって他社で、しかもベンチャー企業で通用するの? しかも育休中で24時間乳児と一緒で仕事なんてできるの? と色んな不安要素を抱えていました。きっとこれからママボランを始めたいと考えている方々も同じ思いの方は多いのではないでしょうか。

ママボランを始めるにおいて私はひとつの戦略を自分の中で立てました。それは、様子見をしないこと。ママボランはフルリモートでの受け入れも多く、出社したとしても週1〜月1であとはオンラインでのコミュニケーションになります。つまり「様子見」している場合じゃないのです。

相手の出方を伺って、受身体制でいると何も得られないとままあっという間に活動期間が終わってしまい、「あー結局何がしたかったんだっけ?」となってしまいます。もったいなすぎる!

そこで、ママボランを人一倍楽しんで、自主的にアンバサダー活動をしている私から、ママボランをモノにする3つのコツをお伝えします!(あくまで浜本談なので個人差あることご理解くださいませ)

育休インターンで自分を育てる「3つのコツ」

その1:圧倒的主体性を持つべし!

上記の話の続きになりますが、様子見していては何も得られないまま活動期間が終わってしまい、お互いに消化不良のまま解散となります。相手の動きを待つのではなく、まず自分からアクションを提示しましょう。「こんなことやりたいと思っているのですができることはありますか?」「ここもっとこうした方がいいと思うのですがどう思いますか?」といった具合です。

もともと主体性ないよ、という方はこの機会に主体性を育ててみましょう。自分の会社の中でいきなり主体性を発揮したら「あいつ急に張り切りだしてどうした?」となりますが、ママボランの受け入れ先はもちろん初めましての人ばかりなのである意味その機会を利用して新しい自分をデビューさせることもできます。

私はもともと主体的に動く方ではありましたが、それをかなり前面に押し出してママボランに臨みました。ママボランを通して成長したい自分の理想像があったので、それを演じているイメージです。

普段の私だったら躊躇してしまう場面も、「ITベンチャーでママボランをする私」だったらどう動くだろう?という思考で行動しています。その積み重ねで結果的には私は理想像に近付けていますし、ボランティア先からも主体性を評価して頂いています。

ママボランの受け入れ先はベンチャー企業やNPOがほとんどなので、自分で考えて主体的に行動できる人が求められます。指示を待つのではなく、積極的にコミュニケーションをとってガンガン動きましょう。行動量に比例して、仕事は圧倒的に楽しくなります

 

その2:“コミュニケーションおばけ”になるべし!

人との会話や人間関係の構築が上手い人、いわゆる「コミュ力」が高い人のことを「コミュニケーションおばけ」と呼ぶそうです。ママボランをする中で一番と言っても過言ではない程大切なスキルが「コミュニケーション」だと感じます。

ボランティア先との条件や働き方のすり合わせ、自分のできること・やりたいことの提示、信頼関係の構築、日々の業務のやりとり、何をとってもコミュニケーションスキルが必要になります。

特に在宅での作業が主になるので、直接顔を合わせないで行うオンラインコミュニケーションスキルも求められます。これはSNS世代としては得意分野なので、即レスを心がけたり、マメに情報共有をしたり、自分のことを発信したりと、オンラインでもなるべく近い距離感を保つことを心がけています。

しつこく話しかければいいというわけではなく、スケジュールを引いて共有する、現状を報告する、アウトプットをラフの状態で相談する、など区切りのタイミングを作るのも立派なコミュニケーションです。

業務をしっかりこなしていても連絡がプツっと途切れたり、自己開示をしない人は一緒に働いていて楽しくないですよね。基本的なことですが、目を見て話す、ニコニコする、ハキハキする、なんてこともコミュニケーションにおいては大切なことだと思います。

 

その3:ママボランをアウトプットすべし!

これはあくまで私の個人的なおすすめですが……ママボランやっている「だけ」ってもったいない! 学んだこと、感じたこと、考えたことをアウトプットすることで、より自分の中で深まり、血肉になると感じています。

もともとはこのnoteで書き始めた育休インターン日記を図々しくも「こんなの書いてみました!」とママボラン事務局に送ってみたところ、Facebookページでご紹介頂き、vol.2の原稿を送ったところで「コラムとして連載して頂けませんか?」とオファーを頂きました。

こうして2週間ごとの締切ができたので、どんなに忙しくても文章を書く時間を作って、ママボランでの学びを言語化しています。

今では「ママボランって何が良いの?」という質問にもすらすら答えられますし、オンラインでの問い合わせにはサッとこのコラムのURLを送ることもできます。

育休中のキャリアのブランクに悩んでいる人がいたら前のめり気味にママボランの話をしたり、ママボランにマッチしそうな活動をしている友人を事務局に紹介してみたり、私の周りでは完全に「ママボランのことははるなちゃんに聞け!」というイメージが確立しています(笑)。

アウトプットを続けることができているのは、単純に私自身が心からママボランを楽しんでいて、育休中に他社で働くことの価値を実感しているからです。

育休インターンでの思わぬ収穫

この3つのコツの通り、私がママボランをする中で得られたことは

①主体的な思考・行動
②オンライン&オフラインコミュニケーション力
③アウトプットの習慣

の3つです。正直、仕事をする上で必要なスキルってこの3つがあれば十分なんじゃないかなと感じています。今まで経験のないことややり方が分からないことでも、この3つのスキルを駆使すれば大体のことはできると思います。

今まで転職や異動経験もないことから「自分に足りないもの」にばかり目を向けがちでしたが、ママボランを通してこの3つを始め「自分の持っているもの」をしっかり把握して、それに自信を持てるようになりました。もしかしたら、これが一番の収穫なのかもしれません。

自信が持てる持ち物をもっと増やすべく、残りの育休期間もママボランを楽しみたいと思います。

>つづく(次回は2/22に公開予定です)

NPO法人二枚目の名刺×TIMサロン×ママボランで実施したイベント「#わたしのパラレルキャリア」のレポートもCHECK!!

自分らしく働くことを諦めない「わたしのパラレルキャリア」の築き方【前編】

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浜本 晴菜
ライター
1989年生まれ。会社員としてパッケージの企画・デザインのディレクターをしながら、パラレルキャリアで「コンセプトストーリープランナー」を名乗り、人・モノ・コト・場所や空間などが持つ”想い”を、ターゲットに的確に届けるための言葉づくりを提案している。 プライベートでは2児の母。育児をしながらも、本業・パラレルキャリアでやりたいことに挑戦し続けることで、世の中の働くママたちの背中を少しでも押したいという想いで、働く女性が繋がり自分らしい働き方をを考えるイベントなどを企画している。 https://note.mu/conceptstory