「想い」が起点のソーシャル活動を日本中に!関西でサポートプロジェクト実施中
2019年6月9日、大阪市内にてサポートプロジェクトのコモンルームを開催した。
東京ではすでに70回近く実施してきたコモンルームだが、関西における開催はなんと2回目。どれだけの参加者が集まるか不安であったが、蓋を開けてみると28名もの、「本業に満足しきれず、新しい形でもっと社会貢献をしたい!」と想いを持った方々が集まった。
実はこの記事を書いている私も、2018年度のサポートプロジェクトの参加メンバー。精神的にもスキル的にも、大きな変化を生み出せた自身の参加の原体験から、サポートプロジェクトを地元・関西にも広めたいと強く思い、今回プロジェクトデザイナーとして関西プロジェクトの立ち上げに参画した。
私のサポートプロジェクト参加後の記事はこちら
関西にも「変化を起こす」機会を提供したい
奈良県生駒市においては、職員の公共性のある組織での副業が促進されているなど(参考記事:「本業ができてから副業でしょ」なんて全然ダメ!生駒市・小紫市長インタビュー)、決して東京に比べて副業・兼業への仕組みや法制が遅れているわけではない関西だが、一般の方が参加できるプロジェクトとなると、専門性を持った人限定のプロボノがほとんどだ。
想いやミッションに共感することで新しい社会を作ることに挑戦し、「変化を起こす」二枚目の名刺のサポートプロジェクトのような機会は十分になかった。私自身、2018年のサポートプロジェクトも、東京で実施したものに遠隔参加した。
「東京との機会の不平等をなんとかしたい」
そんな想いで集まったプロジェクトデザイナー達が企画し、実行まで持ち込んだのが今回のサポートプロジェクトである。
団体のビジョンを起点に「新しい社会を創る」プロジェクト
イベントではまず二枚目の名刺の白石和彦によりサポートプロジェクトの概要説明が行われた。
サポートプロジェクトとは、さまざまな業種・職種の社会人がチームを組み、新しい社会を創ることを目指す団体(NPOなど)とともに、平日夜や週末の時間を活用し、団体の事業推進に取り組む有期のプロジェクトである。通常、5人程度の社会人チームが本業に加えて3か月の期間で行い、「社会の変化」「社会人の変化」「組織の変化」の3つの変化を起こすことを狙う(詳しくはこちら)。
スキルベースのプロボノとは違い、団体のビジョンや想いに共感することを最重要視しており、実際のスコープも団体と話し合って決めていく、その代わりにプロボノよりも高いコミットが求められることを強調した白石のプレゼンに、参加者の中には少し緊張した顔付きをするものもいた。
「想い」で繋がるパートナー団体と参加者たち
その後、パートナー団体のプレゼンテーションが始まった。
「ホームレス状態を生み出さない日本を作る」Homedoorの松本さん
「こども・若者・大人が出会い、学び合う場を作る」JAEの坂野さん
「障害者雇用のために様々な角度から福祉への取り組みを実施」Give & Giftの中川さん
実際の現場の映像なども交えつつ行われたNPO団体の熱意あふれるプレゼンテーションに、参加者は真剣な眼差しを向け、メモを取りつつ聞き入っていた姿が印象的であった。3団体、事業内容は異なるものの、登壇者の人間性・惹きつける話術により、私自身も1時間以上の間、すっかりと聞き入ってしまった。
プレゼンテーションが終わったあとは団体ごとに分かれ、参加者からの質疑応答セッションが実施された。
「今回のサポートプロジェクトにおいて期待することは?」
「先ほどのプレゼンテーションについて深掘りしたいのですが」
「私なら自分の経験からこのように考えますが、現在の事業モデルの形になっているのはなぜでしょうか?」
時間が全く足りないほど多くの質問が続出し、参加者の熱い想いと、団体の想いが繋がっていることを垣間見ることができる瞬間となった。
「二枚目の名刺」を日本中どこでも「当たり前」にしたい
このコモンルームを終えて、想定枠を超えるサポートプロジェクトへの参加希望者が殺到。関西サポートプロジェクトは6月中旬に開始し、9月上旬の最終報告会までの間、毎週議論やリサーチを続けている。
今回のコモンルームを実施したことで、想いがある人が東京だけでなく全国に存在していること、またその方が想いを軸に「変化を起こす」ための機会を提供できたことを嬉しく思う。
これに止まらず、関西のプロジェクトの継続、また他の地域への二枚目の名刺のプロジェクトの拡大を今後推進して行きたいと思う。
日本中どこでも、「二枚目の名刺」が当たり前になる、そんな世の中を目指して少しずつだが貢献していきたい。
ライター
編集者
カメラマン