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プロジェクト終了後も走り続ける中で、彼らに起きた”変化”とは? (二枚目の名刺×JAE 後編)

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2020年6月からはじまったNPO法人JAEと二枚目の名刺のサポートプロジェクト。

その、プロジェクト自体は、3ヶ月間という期間で一度終了したのですが、実は
その後も一部のメンバーは有志で、プロジェクトを続けて1年以上が経過しました。

3ヶ月間のサポートプロジェクトの終了後も彼らは、チームとして走り続けています。

前編では、そもそもサポートプロジェクトに参加したきっかけと、プロジェクト終了後、JAEの正式メンバーとしてではなく、サポートプロジェクトメンバーとして関わり続けた理由をお聞きしました。

後編では、JAEでのサポートプロジェクトを通して、しゅんさんとまっちーさんに、生まれた”変化”について聞いていきたいと思います!

本業で視野が広がり、モチベーションも上がった

はまむー:このJAEとの取り組みを通じて、本業やプライベートでの変化はありましたか?

しゅん:本業では、大学や大学院といった、学校教育の「最後の段階」に関わっていますが、今回のプロジェクトでは小学校や中学校といった「最初の段階」に関わることができて、
「教育」というフィールドに対する視野が広がったと思います。

はまむー:より広い視野で本業で関わる「教育」という分野を見られるようになったのですね。

しゅん:そうですね。あと、教育に関わっている方への尊敬が増しました。メンバーに小学校の先生がいて、プロジェクトメンバーで考えた授業を実際に自身の学校で実施してくれました。
実際の授業の現場を見たり、教育に関わる様々な方と接してみて、
本業でも、教育に関わる人たちをサポートするモチベーションが上がりました。

 

はまむー:まっちーさんはいかがですか?

まっちー:小さいことで悩んでいてもしょうがないなと思うようになりました。仕事一辺倒や家庭一辺倒ではなくサードプレイスがあるからいろいろなことに前向きに取り組むことができると思っています。

はまむー:JAEという「場」が、前向きな気持ちにしてくれたんですね。

まっちー:ミーティングで、他のメンバーとの会話をする中で、会社での嫌なことを忘れられることもあります。

はまむー:まっちーさんは本業では、コンサルティングセールスに従事されていますよね。具体的に業務の中で何か変化を感じますか?

まっちー:本業はビジネスパーソン向けの人材開発に取り組んでいますがJAEでは子どものキャリア教育に取り組み、どちらも、人の成長に関わるものです。
大人が学ぶようなことをどうやって子どもに伝えていくかという風に、この2つを繋げて考えることができるようになりました。

「気になっている」は「やりたい」のサイン

はまむー:そういえばしゅんさんは、本業以外で、他にも何かに取り組みを始められたと聞きましたが。

しゅん:日本ファンドレイジング協会のファンドレイジングスクールに参加しています。カリキュラムの中でファンドレイジング戦略を作成するのですが、対象とするNPOをJAEにお願いしました。

はまむー:ファンドレイジング? 資金調達ですか?

しゅん:はい。NPOや大学など非営利組織の資金調達について学んでいます。ファンドレイジング戦略の課題でJAEの戦略を考え、発表することになっているんです。
ファンドレイジングには元々興味があったのですが、
もっと勉強して、そちらでもJAEの力になれたらと思います。 

 

はまむー:まっちーさんは、最近、NPO法人二枚目の名刺のサポートプロジェクトで参加者と団体に伴走する「プロジェクト・デザイナー」になりましたが、その理由をお聞きしてもいいですか?

まっちー:2020年の秋頃に募集があった時も悩んで、「デザイナーおもしろそうだな」という思いは頭の隅にはずっとありました。その後、2021年の夏頃に再び募集があったのを見て応募しました。

はまむー:2度目の募集で応募・・・JAEとのサポートプロジェクトの参加するときと同じですね。

まっちー:そのまま走るパターンとワンテンポを置くパターンがあるんでしょうね。たまたまサポートプロジェクトとプロジェクトデザイナーへの応募は後者でした。
でも、気になっているということは、心のどこかで「やりたい」と思っている、きっとそのサインなんです。直感としてデザイナーはやるって決めていたんだと思います。

 

はまむー:なるほど、まっちーさんにとってプロジェクトデザイナーの役割とは何でしょうか?

まっちー:NPO二枚目の名刺のサポートプロジェクトには、いろいろなタイプのひとが、メンバーとして集まります。それはプロジェクトデザイナーにとって、難しさでもあり、面白さでもあります。
うまくいく保証はありません。でも、有志で集まった多様な価値観のメンバーと、うまく関わり合いながら、何か1つのことをやりとげる体験を僕もしたいですし、
集まったメンバーにもしてほしいです。サポートプロジェクトデザイナーの役割は、その伴走、支援だと考えています。

二枚目の名刺に踏み出そうとしている人へのメッセージ

はまむー:最後に、2枚目の名刺に踏み出そうとしている人へのメッセージをお願いします。

しゅん:シンプルに「楽しいよ」ってことですかね。あと、2枚目の活動に、能力が通用する/しないという概念はありません。
メンバー同士が持ち味を出し合って活動するのがNPO法人二枚目の名刺のサポートプロジェクトです。

まっちー:直感は大切にしたほうがいいと思います。やってみたいと思っても不安や心配ははつきません。
迷って機会を逃すくらいなら思い切ってやってみたらいいんです。「NPO二枚目の名刺」という名前が頭に残っている時点でやってみたい気持ちはあるはずだし、気になっている証なんだと思います。

はまむー:興味のないものは、記憶にも残りませんからね。

まっちー:迷い続けて機会を逃すくらいなら、前に踏み出してほしい。いろいろな人と繋がれるし、仲間も増えるし、自分自身の視野も広がりますし、自信もつきます。
本業で当たり前のことが2枚目ですごいと言われることもあるし、その逆もあります。この「二枚目の名刺」という団体の名前が頭に残っているなら、運命だと思って参加してほしいですね。

しゅん:私も、直感を信じて前に進むのは大事だと思います。

おわりに

辛いときには辛いと言うことができ、互いが互いを尊重しあえる。そして、助け合うことができるチームの風土、これがJAEと彼がオンラインでのやり取りという制約の中でも、1年以上にわたって、チームとして走り続けることができている理由だと思いました。

しゅんさんとまっちーさん、そしてJAEチームが、これからもプロジェクトを走り抜け、成長と成功を産んでいくことを期待しています!

 

NPO法人JAE 共同代表理事 坂野充氏からのコメント

坂野 充氏
(NPO法JAE共同代表理事)

プロジェクトが始まって1年以上が経過しましたが、二枚目の名刺の社会人メンバー達にこんなにも長く関わってもらえるとは想像もしていませんでした。ただ「関わってもらっている」という表現も少し違うと感じていて、メンバーのみなさんが我々が取り組んでいるテーマ・課題に向き合っていて「一緒に取り組んでいる」というのが正しいかなと感じています。組織を運営している中では、どうしても組織内部の事情を踏まえた優先順位の決定をしてしまいます。それは必要なことではありますが、本当に成し遂げたいことに近づいているのか、を問い直した時に阻害要因になる場合もあります。利害関係のない立場から、様々な視点を持って関わってくれるメンバーの存在は本当にありがたいなと思っています。より先を見据えた団体の事業展開を共に議論し、どうすれば実現できるかを共に考え、共に実行していくパートナーという存在です。

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ライター

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編集者

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カメラマン

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濵村 和生 kazuki hamamura
ライター
二枚目の名刺の広報ユニット員、サポートプロジェクトデザイナー。 京都市役所に勤めながら、NPO法人FREEBOXの代表理事として法人運営をし、「やりたいこと」と「できること」で社会貢献する「場」の構築を目指す。
島田正樹
編集者
さいたま市役所に勤めながら、NPO法人二枚目の名刺「2枚目の名刺webマガジン」の編集者として活動。その他、地域コミュニティづくりの活動や、公務員のキャリアに関する活動などにも取り組む“公務員ポートフォリオワーカー”。『仕事の楽しさは自分でつくる! 公務員の働き方デザイン』(学陽書房)著者。ブログで日々情報発信中。https://note.com/shimada10708 https://magazine.nimaime.or.jp/shimadamasaki_interview/