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サポートプロジェクト参加者の声 vol.2~大企業しか知らなかった私が一歩踏み出して知った仕事の意味~

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大手の損害保険会社に勤務する鐙塚翔太さんは、上司の勧め、自身のモヤモヤというきっかけから、二枚目の名刺のサポートプロジェクトと出会う。一歩踏み出した先にあったのは、本気で社会課題に取り組む人との出会い、自らとチームが創り出す成果、そして自分への問い。社外での実体験と気付きから起きた本業の変化とは?

サポートプロジェクト参加者の声 vol.2
インタビュイー #02
【氏名(ニックネーム)】鐙塚翔太さん(あぶさん)
【本業/仕事内容】某損害保険会社/商品開発
【対象プロジェクト(期間)】一般社団法人ハビリスジャパン(2020年7~11月)
※サポートプロジェクトの説明はこちら

 

 

プロジェクト参加のきっかけは、漠然とあった「モヤモヤ感」

鐙塚さん(以下「あぶさん」)は大手の損害保険会社に新卒から入社し、キャリアを積んできた。火災保険の商品開発に関わるようになって2年が経つが、仕事として任される領域も増え、まさに中堅としてさらに活躍が期待される世代となった。そんな中、二枚目の名刺のサポートプロジェクトに参加をすることになったわけだが、そのきっかけは以前所属していた部署の上司からの紹介だった。

上司が勧めてくれた理由はわからないが、「自分の中で漠然とした不安があったこともあり、気持ちが動いた」というあぶさん。「変化の激しい時代の中、大企業の中の世界しか知らない自分でいいのか。会社の肩書ではない、“自分自身”で勝負したときに、果たして自分は会社の外でも通用するのか…?そんな思いがあった」という。

また、もう一つの背景は、仕事で関わる社外の人々からの刺激。業務を通じてスタートアップで勤務する人々とも関わる中、スピード感や実行力の高さに圧倒されることもしばしばだった。そんな漠然とした不安を抱き、もっと社外の人や社外のプロジェクトに関わってみたいという想いを持っていたところへの上司からの勧め。

本業と両立できるのかの不安もあったが 、「若い時、自分も色々チャレンジした。行ってこい」と最終的には直属の上司の一言が後押しとなり、あぶさんはサポートプロジェクトへの参加を決意することになる。

 

 

「現場の熱量」と「問いかけ」が変化を生んだ

参加を決意したとはいえ、サポートプロジェクトに対しては、もともと具体的な期待を描けていたわけではなかったというあぶさん。まずは「きっと大変だ」、でも「とにかく全力でいこう」と臨んだという。そしてスタート後まず「思っていた通り大変」という感想を持つ。

まず大変だったのが、バックグラウンドの異なる未知のメンバーと、限られた時間の中で成果を出さねばならないということ。 当初はメンバー同士様子を見ながらプロジェクトを進める状況の中、あぶさん自身とプロジェクトにとっていくつかの転機が訪れた。

一つは、支援先であるNPO団体の本気度と、その活動の先で起きている出来事に触れたことだ。あぶさんが参加したのは、四肢欠損の子どもたちの支援活動を行っている「一般社団法人ハビリスジャパン」。“子どもたちがその子らしく成長できる未来を育むために”というビジョンを掲げ、四肢欠損のある子どもたちに義肢や義足を貸しだしたり、一緒に運動をするイベントプログラムを提供したりしている。

プロジェクトが始まりしばらくして、あぶさんたちは団体活動の理解を深める過程で、ネットで調べただけではわからない現実や社会課題に対して想いを持って本気で向かっている人々がいること、取り組みが子どもたちの笑顔に繋がっているということ、それでもまだまだ課題が多々あるということ…これらのリアルを知ることになる。社会課題に本気で向かう人々の熱量に触れ刺激を受けたことで「この団体のためになるなら」「自分の力を何か活かせるなら」という気持ちが沸き上がった。

もう一つの大きな出来事は、ミーティングを重ねる中で二枚目の名刺のプロジェクトデザイナーから問いかけられた一言。それは「皆さん、このままだと何もできないまま終わってしまいますよ。いいんですか?」という言葉だった。会って間もないメンバーと、お互い様子見をしていた当時…しかし、このプロジェクトに参加し成果を出していくのは他の誰でもない自分たちなのだ、と突き付けられた瞬間だった。

こうした刺激や問いかけを通して、あぶさんは自ら団体の課題に向き合う、実行するという立場を明確にしていく。プロジェクトの動きは瞬く間に活発になり、あぶさんも自ら働きかけをするようになっていった。

 

「自分にもできることがある。でも自分一人だけではできない」という学び

プロジェクトを通じて得た気付きもある。具体的には「自分にもとれるリーダーシップがある」を知ったことだった。実際にプロジェクトを進めていくと、あぶさんは全体の議論を整理し道筋を立て、方向を示していくことに自分が長けていることを実感する。「保険という専門分野ではなくても、役に立てる強みがある。自身が想定していたよりも意外と出来ることがある」と気付くことが出来た。

同時に学んだのは、「一人だけでは何もできない」という、一見矛盾するような事実でもあった。メンバーにはそれぞれ、出来ること・出来ないことがある。それをお互いに補い協力しながら創りあげたほうが、結果として早くて良いものが出来る。チームの力を最大化することが重要となるのだ。タイムラインの整理や今後の見通しは自分が補えたが、実務で手を動かすのが得意な人、資料を作るのが上手い人、行動を起こすのが早い人…それぞれが別の良さを持っていて、逆に自分にはできないことでもある。

本業では「一人で最初から物事を組み立て動かす経験は多くはなかった」というあぶさん。

「正直、本業までは大きな組織の一人という感覚で、流れてきた作業や役割を担うことが多かったんです。でもプロジェクトでのお互いのフィードバックを通じて、”自分”だから発揮できる強みや向いている役割に気付くこともできました

“多様性を活かす大切さ”は言うは易しだが、実際に社外の実体験としてまっさらな自分で臨んだ場で学んだ意味は大きかっただろう。

 

本業でも増した当事者意識。仕事への意味付けも深まった

こうした取り組みを経て本業でも起きた変化。それは「知らないことを知ろうとすることの大切さ」に気付き、「これまで以上に、物事の理由を深く考え、相手の思惑を“知ろう”と思うようになったこと」だという。「それまでも、自分の思惑通りに事を進めるにはどうすればいいのだろうということは考えていました。しかしアンテナの張り方や、課題の掘り下げ方がこのサポートプロジェクトを通じて深くなった。これまでも情報を得てはいたけれど、自分の中を流れていっていただけなのかもしれません」と語るあぶさん。

物事にあたる時の姿勢に、当事者意識が増したとも言えるだろう。結果、提案や企画を任される場面も多くなり、仕事の成果にもつながっていったという。また、相手の特性にも気を配るようになった。相手が苦手なこと、嫌いなことには必要以上に時間をかけず、逆に得意なこと、好きなことは任せて十分に力を発揮してもらう。こういったチームマネジメントの変化にもつながっていった。

また、もう一つの大きな出来事は本業の仕事の意味をあらためて見つめ直したということだった。思い返すと、入社したての頃は「この会社に出来ないことはあるはずがない。大きな意義を持った仕事なんだ」という大きな想いを抱いていたあぶさん。しかし年月が経ち見える景色も変わる中、いつしか馴れや社内の調整事も多くなり、その想いは日々の中で薄れていってもいたという。

しかしこの点でも、大きな変化があった。「プロジェクトを通じて、久しぶりに思い出しました。一つは、社会にどんな価値を提供できるのかということは常に意識しなければならないこと。もう一つは、今すぐ会社の外に出たとしても価値があるといえる自分でいる、ということ。この二つは達成できているべきだとあらためて思ったんです」とあぶさんは力強く語る。こうして原点に立ち戻ることが出来たのは、やはりハビリスの人々に触れたからだという。

「本気で社会課題や目の前の仕事に取り組む姿に刺激を受けて、自分も大事にするべき気持ちを思い出しましたし、芯をぶらさずにやっていくということ考えるようになりました」

 

 

これから挑戦する人たちには「絶対やったほうがいい」と伝えたい

これからプロジェクトに参加しようかと考えている人や、周りの人に伝えたいことは?と聞いたところ、「絶対にやったほうがいいと思います。それは間違いないです」と即答したあぶさん。

「特に大きな組織にいる人ほど、自分を測る物差しがわからなくなると思うんです。そういう時に社外で様々な価値観に触れると、今の自分が合っている・間違っているということではなくて、“自分視点の物差し・行動を変える必要がある”ということを感じることができると思うんです。転職までする気はない、という人ほど勧めたいです。一歩踏み出すハードルは、思っているほど高くはないので」

サポートプロジェクトのような場は、自分自身は何を考え、何をしたいのか、見直すよいきっかけにもなる。あぶさんのチャレンジは、自分自身の想いに立ち戻り、本業で働く意味を新たにすることにもつながったのだ。

 

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前田宏美
前田宏美
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二枚目の名刺のサポートプロジェクトデザイナー兼事業推進担当。 社会人メンバーとしてサポートプロジェクトに参加したことをきっかけに、二枚目の名刺にジョイン。 一枚目では食品メーカーの人事として人材育成・組織開発を担当。 「一人ひとりが想い・個性を活かし、社会とつながる」「変化を愉しむ」、そんな場づくりを目指しています。
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