これからの時代を生き抜くために学ぶ。社会人インターンの求人を探せるサービス5選
ここ数年で「人生100年時代」という言葉や、AIによって仕事が奪われるといった話題をよく聞くようになりました。自身のキャリアに不安を覚え、このままでいいのかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
しかし、会社でただ日々の業務をこなしているだけでは、そうした不安を解消するのは難しいですよね。
そんな人におすすめしたいのが、「社会人インターン」という選択肢です。
マイクロソフトやリクルートも導入中。大人でもできる社会人インターンとは
インターンと聞くと、就職活動中の大学生がするものというイメージを抱く方が多いかもしれません。社会人インターンとは、社会人が興味を持った企業の現場で一定期間働くことができる仕組みです。大学生を対象とした通常のインターンのように、多くの場合は給料も支払われます。
こうした社会人のインターンが増えている背景には、働き方改革の「副業・兼業といった柔軟な働き方」を進める取り組みによって、副業を推進する企業が増えてきていることが一因としてあげられます。
社外で働く経験をしてみたい個人にとってはもちろん、企業にとっても、副業で多種多様な知見やスキルを得た社員を増やすことは多くのメリットをもたらすとして、注目を集めているのです。
例えば、ロート製薬は「社外チャレンジワーク」という、希望者に就業時間外での副業を認める制度を取り入れています。その他にも、日本マイクロソフトやリクルート、オプトホールディングス、メルカリなど、多くの有名企業が社員の副業を認めているのです。
そんな副業のひとつの形としてあるのが「社会人インターン」。最近では、ベンチャーだけでなく大手企業も、社員がインターンを含めた社外活動を行なうことを積極的に認め、採用を行っています。
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給料あり、土日勤務も可能! 社会人インターンの募集先を探せるサイト5選
こうした流れを汲み、社会人インターンを紹介するサービスも出てきています。終業後の時間帯や土日限定など、学生より稼働できる時間の少ない社会人に配慮したインターン先企業も多数。ここからは、社会人インターンの募集先を探せるサイトを5つご紹介していきます。
仕事旅行
仕事旅行は、「見たことない仕事、見に行こう。」がコンセプトのサービス。普段はなかなか体験できないような仕事を”旅”として提供しているのが特徴です。体験は短いもので4時間程度のものから、7日間にわたって通うものまでさまざまです。
通常の企業の営業職からバーテンダー、金物職人まで、ジャンルに富んだインターンが掲載されているので、ワークショプに参加するような気分でいつもと違う仕事を探すことができるのです。本当は興味があったけれど、本業にはできなかった憧れの職業に関わるチャンスと言えます。
Wantedly(ウォンテッドリー)
ベンチャー企業やスタートアップを中心とした求人が多数掲載されているWantedly(ウォンテッドリー)で、社会人インターンを募集している企業を探すこともできます。
経営者や社員のインタビュー記事を掲載している企業が多いのがWantedlyの特徴。職種や業種といった軸だけでなく、企業理念や社員の働き方を見てインターン先の企業を探してみるのも良いかもしれません。
多くのベンチャーやスタートアップの企業は、とにかく実践あるのみのため、やろうと思えば自分の業種や立場以上のことを任せてくれる会社もあります。スキルに必要な技術だけでなく、マネジメントなども学べる機会が豊富と言えます。
PROJECT INDEX
「社会人インターンを募集しているのは都心の企業ばかりで、地方に住んでると参加できない……」と思っている人、また地方で自分を試してみたい人におすすめしたいのが、日本全国のインターンを探すことができるPROJECT INDEXです。
北海道から九州・沖縄エリアまで網羅しているだけでなく、中には海外のインターン先も掲載されています。
ゼロワンインターン
ゼロワンインターンは学生インターンの募集が多いサイトではありますが、既卒枠から社会人インターンを探すことができます。職種や業種から選べるのはもちろん、週1〜2日の勤務や土日勤務など、こだわりの条件から検索することができるのも便利。
支払われる給料も細かく掲載されているので、インターンで得られる給料を軸のひとつとして勤務先を探したい人にもおすすめです。給料をもらいながら、スキルも獲得し、自分の目標達成や夢実現へのステップを踏んでいきましょう。
大人の武者修行
「日本経営品質賞」や「ハイ・サービス日本300選」といった各種賞を受賞しているサービス業の”優良企業”に絞ってインターン先を探せるのが、大人の武者修行です。このサイトは企業対企業のマッチングといった側面が強く、他の企業のノウハウを知りたいといった人におすすめです。
事前に志願書を提出し、志願した企業とのマッチングが叶えば、最短3日間から最大で3ヶ月の間、インターンとして企業で勤務することができます。インターン先の企業には、現在勤務している自身の企業から研修費を支払う必要がありますが、研修費の1/2は、経済産業省の補助対象となりますので、申請を行ないましょう。
志願書の提出や事前学習など、インターンをするにあたって準備することは多いものの、優良企業の”サービス”を本気で学びたい人にとってはおすすめです。
※番外編※ 二枚目の名刺「サポートプロジェクト」
NPO法人二枚目の名刺が提供する「NPOサポートプロシェクト」は、職種や業種を超えた社会人5~6人がチームを組み、パートナー先のNPOとともに、さまざまな社会課題に取り組む有期のプロジェクトです。
社会人インターンとは少し毛色が違うかもしれませんが、多様なメンバーと一緒に、本業以外にもう一つのコトに取り組む、すなわち2枚目の名刺をもつスタイルのトライアルとも言えます。普段の仕事では取り組まない分野に挑戦したり、偶然の出会いが、あなたの仕事だけでなく人生を変えるきっかけにもなるかもしれません。
インターンと本業を両立させるコツって?
1日24時間という限られた中で、インターンによって本業がおろそかになってしまうかもしれないことに、不安を抱く人もいるかもしれません。社会人インターンを行う上では、以下のことに気をつけていけば進めやすくなります。ぜひ、日々の生活に取り入れてみてください。
・仕事にかかる時間をきちんと把握し、タスクの優先順位をつける
どの作業にどれほどの時間がかかるのかを自分で理解してないと、業務の終了時間や納期を守ることができません。一度失った信頼は、取り戻すのに大変な時間と労力がかかります。
タスクの優先順位をつけ、整理することは、インターンと仕事を両立させる上で、大切になってきます。時には、優先度の低いタスクは切り捨てるという判断も必要です。
・スケジュールには常にバッファを持たせる
急なスケジュール変更や体調不良は、いつ起きるか分かりません。時間に余裕がないと、本業とインターン先の企業での業務のどちらかが予期せぬ状況になった際、睡眠時間や趣味の時間を削らなければならなくなってしまいます。また、常に切羽詰まった状況にいるのも、自分にとってストレスになってしまいます。
どんなにインターンが楽しくても、スケジュールには常にバッファを持たせ、業務量は自分のキャパシティの8分目で抑えるのがポイントです。
・細かな時間を有効活用する
通勤時間などの細かい時間は、その日のタスクの洗い出しをしたり、本やニュースを読み情報収集の時間に当てるなどして、ぜひ有効活用しましょう。數十分の時間でできることは、意外にもたくさんあります。
・日々、自分を振り返る時間を設ける
その日の終わりに「もっと作業スピードを上げることができなかったのか」、「もっと成果を出すためにはどうすれば良かったのか」と、1日を見つめ直す時間をつくることで、日々自分をアップデートすることができます。
自分の行動を見つめ直し、改善することができれば、もっと多くの成果を出すことができるようになることは間違いありません。ぜひ、習慣として取り入れていきましょう。
・最終目標を常に意識する
何のためにインターンをするのか、インターンを通してどんなスキルを身に付け、最終的にどんなことができるようになりたいのか。インターンをはじめた目的である”最終目標”を、常に意識しておくことも大切です。
常にマルチタスクなあなたへ。2枚目の名刺ホルダー3名が教える、スケジュール管理術
自分を知るために社外に出る!”2枚目の名刺”を持つことは自分をアップデートすること
できることが増えれば、本業ももっと楽しくなる
数日から、長くても数ヶ月で終わるインターンは、副業(複業)のお試し期間としてもおすすめ。週の何日かでできるインターンから試してみると、自分のキャパシティーを理解することができ、仕事のペースをつかむことができます。
本業の枠を超えて培った知見や技術、人脈などは、確実に自分のキャリアアップに繋がります。思い切って本業の枠から飛び出し、新しい扉を開いてみてはいかがでしょうか。
ライター
編集者
カメラマン